カゴの中を見る
   
 
 
 
 
   
 
   
 

ですから寝起きは、喉が渇いていなくても、体は乾ききった状態にあるのです。当然血液もドロドロ状態。心筋梗塞や脳溢血の発生率が、
起床後数時間以内に高いのもこのためです。寝起きにまず1杯水を飲んで、血液をさらさらにすることで、血液の危険な状態を回避しましょう。
寝起きにコップ1杯の水を飲む、そんな簡単なことに大きな意味があるのです。

 

真夏の暑い日、冷たい水をごくごくと飲むのは気持ちが良いですね。でも、その時に体の中は、どんな状態になっているでしょう。
冷たい水を一気に飲むと、その刺激で血管が収縮します。そのため胃や腸の働きが鈍ってしまうのです。
夏に冷たい物を沢山摂ると体調を崩すのはこのためです。自然界では、動物や鳥は冷たい水を嫌い常温の水を飲みます。
自分の体を守る方法を知っているのですね。
冷たい水が飲みたい時にも、冷蔵庫から出したばかりの冷え切った水や、氷を沢山入れてコップの周りに水滴がついているような水をいきなり
飲むのではなく、室温で冷たさが少し緩んだ水を飲むようにしましょう。

 

哺乳類の中で、水に熱を加えたり冷やしたり、お茶やコーヒーに加工して飲むのは人間だけです。
水を加工して飲むのは、他の栄養素を水と一緒に摂取するためであったり、嗜好品を楽しむためで、本来の意味での水分補給にはなりません。
水以外のものを沢山飲むと、一瞬喉の渇きが抑えられたような気はしますが、体に水分は補給されていません。人間も哺乳類の一部。
できるだけ自然の状態に近い水で水分補給をしましょう。最適な温度は18℃。ちょっとぬるいかな?という程度の温度です。

 

人が一度に水分を吸収できる量は150~200ml。ですから、水をがぶ飲みしても、200ml以上は吸収されないので、意味がありません。
かえって、大量に飲んだ分、大量な排泄につながり、せっかく飲んだ水分が流れ出し、筋肉疲労が起こりやすくなります。
1回に飲む水の量は180~200ml(コップ1杯)を目安に、1日トータルで2リットル~2.5リットル。タイミングは、30分は間隔をあけるようにしましょう。

 

人間の消化管は口から肛門まで約10メートル、口の中は、もう消化器官の一部です。水を飲んだ瞬間から消化吸収が始まります。
水は一気飲みせず、ゆっくり噛むように飲みましょう。

 

日本人は欧米人に比べて、体内にアルコール分解酵素が少ないために、アルコールが体内に残りやすい人種と言われています。
血中アルコール濃度の上昇を抑え、胃の粘膜への刺激を和らげる働きをするのも水です。
お酒を飲んだ時には、マグネシウムやカリウムを多く含んだ水を飲みましょう。
アルコールはマグネシウムやカリウムを外に出す働きをしてしまいますので、お酒を飲む時はマグネシウムやカリウムなどミネラルが多く入った水で
ミネラル分を補給することが大切です。

 

お風呂に入ると、体温調節のために汗をかくだけでなく、血管が広がって新陳代謝が高まるので、体内の水分がどんどん外へ出て行きます。
長時間入浴していると、血液もどろどろになってきます。そこにビールを飲むと、どんな状態になると思いますか?
体内に入ったアルコールの作用で血圧があがり、血管が大きな負担を受けるのです。 さらにビールは利尿作用があるので、次に水分を吸収する前に、
尿として水分を排出してしまい脱水症状がさらに進む場合もあります。入浴後は、まず水を。ビールはその後にしましょう。

 

「え?! 小さなペットボトルでも口飲みしちゃダメなの?」と思う方も多いかもしれません。でも目に見えないだけで、口飲みすると口内の雑菌がボトル内に入り、非常に不衛生な状態です。特に塩素が入っていないミネラルウォーターやウーロン茶、ジュース類は30分もすると大腸菌だらけになります。
ペットボトルに記載されている賞味期限は、キャップを開けてない状態での保存期限で、キャップを開けた後の、雑菌の混入などを計算に入れたものではありません。ボトルの中に雑菌を入れないように、必ずコップについで飲む習慣をつけましょう。蓋は開けたままにせず、ちゃんと閉めましょう。
また、ペットボトルを持ち歩く際は、1回封を開けたら早めに飲みきるようにすると良いでしょう。飲みきれない場合は、吸い口をキュッキュと拭き取る癖を
つけましょう。ベビーカーで赤ちゃんをお散歩させているお母さん、寝冷えが原因で夏場におなかをこわす赤ちゃんは多いですが、本当の理由は赤ちゃんが可愛い手で持っている取っ手付容器に入った麦茶にあるかもしれません。